メンタルトレーニングの現場から最新情報

企業メンタルご担当者様向け情報「業務上に必要なこコミュニケーション力を診断する、ことで本人のメンタルを上手に扱っていくというやり方が一つの解決法になるのでは」

 前回のこのブログで、企業経由で個人セッションを申し込んでくる社員の方々は、個人で費用を払って申し込んでくる人に比べ、自分自身のメンタル不調の課題を解決しようとするモティベーションがあまり高くない、ということを書きました。

 ということは、企業経由で申し込んでくる社員の方はどうしてもメンタル不調が解決する、という確率が低くなります。もちろん1回くらいの復職はできるかもしれませんが、自分自身の心理課題を解決しないと、結局何度も再発を繰り返すことになり、いずれ退職に追い込まれていく、というのが弊社の経験上、感じていることです。

 自分自身の感受性が敏感すぎるという心理課題を解決しないわけですから。

 もちろんすべてがそういう方ばかりではありません。こちらの説明に対し納得して非常に前向きに取り組む人もいます。

 今までは多くの場合、心理職である弊社だけで本人の問題解決のモティベーションを高めるということを行ってきましたが、企業と産業保健スタッフと連携し、一緒になって本人の問題解決のモティベーションを高めるという働きかけが行えると、今まで以上にメンタル解決の確率は高まると思います。

 某上場企業ではそういう体制で行い、2004年から2007年までの3年半の間、初回うつ休職者の再発率0%に貢献してきました。

 しかし、まだ多くの企業ではそういう体制になっていない場合が多いわけですが、その場合弊社が現在、感じている現実的な対策としてはこういうことを考えています。それは、

 本人の現在のコミュニケーション力や、コミュニケーションの傾向を、科学的な検証をもとに開発された診断テストで分析し、現在の仕事に必要な能力の適性診断をしてあげる、ということです。

 現在、義務化されているストレスチェックは、現在のストレス蓄積度を見るもので、なぜその人にストレスが蓄積しやすいのか、という本人の性格傾向を調べるものではありません。

 本人のメンタルの原因を調べる性格分析テストは本人の健康に関する個人情報という側面がありますので調べることが難しい面もあると思いますが、しかし本来はそういうことがわからないと企業としても上手な使い方がわからないというリスクがあると思います。

 だとすると、メンタルヘルスンリスク調査という観点で調べるのではなく、業務上に必要なコミュニケーション能力を診断する、という職業能力の観点で行うということです。

 たとえば、

・率直に自分の意見を主張できる能力 ・問題が起きた時に粘り強く問題解決に取り組む交渉力 ・相手の話を共感的に聴ける傾聴力 など。

 最近の仕事は、周囲の方々とのコミュニケーション能力が非常に重要です。メンタル不調になりやすい人は、もともと周囲の方々と率直にコミュニケーションすることが非常に苦手な人が多いのです。

 これを診断できる診断ツールは弊社と産学連携している筑波大学で開発されています。

 メンタルの状況をコミュニケーション力という観点で、業務能力の一環として調べ、本人に必要な自己研鑽アドバイスを行い、必要な場合は本人にケースに応じてより向いている働き方のアドバイスをするわけです。

 以前、こうした適性チェックをした人で、極端に周囲の人としゃべらないという傾向が出た方がいました。この方は管理職をやっていたのですが、この傾向があったため、部下に指示を出したり周囲と交渉するのが苦手で、メンタルダウンしていたのです。

 本人にアドバイスをし、この方は納得して管理職を降り専門職に移り、今では楽しく働けています。人としゃべることが苦手な管理職に向かないこういう方は実は企業に非常に多いのですが、専門職なら問題なく働けるのです。

 こういうことは本人にとっても企業にとってもプラスになることなのではないでしょうか。

 企業事情により配置転換まですることは難しくても、本人や会社の方に本人の特性をお伝えすることで、上手な働き方、上手な働かせ方を把握していただくことが目的です。

はっきりとメンタルダウンしていれば、病気扱いができると思いますが、それほどでもない人は、周囲から見てさぼっているのか、本当にメンタルなのかがよくわからない、という問題があると思います。

 ここをコミュニケーション力という観点で職業適正として調べ、アドバイスしてあげるということです。

 弊社はメンタルヘルス改善セッションの経験が豊富でありながら、キャリアコンサルタントの資格もありますので、こうしたアプローチが可能になります。

 面談の回数は多くても2,3回で済みますので、メンタルを本格的に改善する事を目的とした個人セッションに比べてコストも安く済みます。

 業務上必要な適性を調べる診断テストは、法律上、企業はいつやって良いことになっていますので、こうした観点でメンタル問題を上手に扱っていく、ということは一つの有益な方法だろうと思います。

 弊社にはそういうご依頼も来ております。

 業務上の診断テストにご興味ある方は、以下のお問い合わせフォームでご連絡いただければ幸いです。

*こちらのお問合わせフォームからどうぞ。

  厚労省のメンタルへルスHP「こころの耳」では数ある心理療法の中で、唯一”メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング”と紹介しされているものです。個人カウンセリング、ラインケア、セルフケア教育、またはヘルスカウンセラー育成教育、に関心持っていただける方は、以下からお問い合わせください。既存のメンタル対策と組み合わせ、再発0%の上場企業のような結果をあなたの会社で出すことは可能です。

*こちらのお問合わせフォームからどうぞ。

 

2016/03/28

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