メンタルトレーニングの現場から最新情報

うつを克服する、脳科学メンタルトレーニングが考える再発防止の重要ポイントとは。

 さまざまな企業をご訪問していると、よく質問されることがあります。それは、

「うつなど、メンタルヘルス不調を再発させないためのポイントは何でしょう」

ということです。私はこうお答えするようにしています。

「ポイントは、その人にとっての課題を解決することです」

 このブログをお読みいただいている方はお分かりのように、うつなどメンタルヘルス不調の原因は、慢性的な扁桃体興奮から作り出される慢性的な脳の炎症です。この慢性的な扁桃体の興奮は、距離化できない人間関係の中で作り出されます。

 どういうことかというと、たとえば私たちは街中で苦手な相手に出会った時、普通はその人のそばから離れることで、嫌な気持ちを断ち切ることができるのですね。

 しかし、職場や家庭、学校などのようなコミュニティは、嫌だからと言って、苦手な人を距離化することができないのです。いや、正確に言えば会社を辞めたり、夫婦関係だったら離婚することで距離化できますが、そんなに何度もくりかえすわけにはいきませんよね。

 扁桃体は、相手の表情に反応しますので、いくら会社を辞めても、何度も離婚しても、同じような表情イメージを持つ人に出会うことで、また扁桃体が慢性的に興奮するとメンタルヘルス不調に陥ることになるのです。

 要は、ご本人の扁桃体に刻み込まれている、感受性のパターンを変えないと、根本的には解決できないのです。よく、企業によってはメンタルヘルス不調に陥った方を部署移動させたりすることもあると思いますが、脳科学メンタルトレーニングでは、それは根本的な解決であるとは考えません。

 もといた職場でメンタルヘルス不調になったわけですから、だれとのどんなやり取りの中でそれは発生したのか、という原因があるわけですから、解決とは、その原因を解決することなのです。つまり、もといた職場に行っても問題なく、やっていける状態にすることが「再発防止」であり、問題解決なのです。

 そして、扁桃体興奮を鎮めれば、それはできるのです。この根本の部分をおさえないと、メンタルヘルス不調になった人を次から次へと部署移動させたり休職させていても根本的な解決をしていないのでリスクを抱えたままの状態になるだけなのです。

 また同じような状況になると調子悪くなったり、その都度、周囲の方に負担がかかったり、パフォーマンスがなかなか戻らないので、生産性が低い状態になったりが続くのです。

 現在、多くの企業でEAPが導入されていますが再発が止まらないのは、その方の扁桃体の感受性の課題を解決していないからなのです。

 そして扁桃体の慢性的な興奮が、メンタルヘルス不調を生んでいるという、科学的知識はまだ、多くの方に知られていないので、薬や既存のカウンセリングでメンタルヘルス不調が、治るものだと思われているのではないかと思います。

 本当に苦しくてダウンしているとき、薬は大切です。またお話を聞いてもらうカウンセリングや、自分を分析する認知行動療法などは、有益です。でも、これらのやり方は扁桃体の興奮を鎮めるという目的のために開発されたものではありません。

 いまやっている対策に、扁桃体興奮を鎮める、というメンタルトレーニングを付け加えると、より万全な対策が取れると思います。

 *脳科学メンタルトレーニングに関する資料をお送りします。こちらのお問合わせフォームからどうぞ。

 

2014/02/01

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