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企業メンタルご担当者様向け情報「ストレスに対する積極的対処法をとることで、ストレスチェックは意味あるものになる」

  そろそろ各企業では、ストレスチェックを実施終了し結果が出てきたところもあると思います。私のところにも、結果は出た、しかしこれをどう活用したらよいのか、というお問い合わせが増えてきました。

 手を挙げた人には、医師面談をすればよいと思います。義務ですから。しかし、私が接している感触では、そもそもこれってやってどうするの? という疑問をいまだに払しょくできない企業ご担当者の方も多いですね。ごもっともだと思います。

 義務だからと言って1回くらいの医師面談をやって、何の意味あるの? ということです。

 このストレスチェックは、社員の能力開発に生かせなければ、私は意味ないと感じています。ただ単にうつになりそうな人を企業としてアラームしたとして、それって、お金がかかるだけじゃないですか、というのはよくわかる話です。

 厚労省はそういう意味では、結果的に医療費増大=コスト増大、の話をしているのであって、企業経営の視点とは違うのです。

 コスト増大の話だけを義務化するので、多くの企業ではノラナイのではないでしょうか。

 さて社員の能力開発と言う視点で考えた時に、重要となるのは私はストレスに対する2つの視点だと思います。

 ストレスマネジメントには、消極対処法と積極対処法という2つの方法があります。

 前者は、マイナスをゼロのレベルに持っていくストレス対処法です。たぶん、メンタルヘルス対策と言うと、お風呂に入りましょうねとか、スポーツしましょうとか、お話を聴きましょうねとか、たまにはハメを外しましょうねとか、深呼吸しましょうねとか、そういうものが多いのではないでしょうか。

 これは病気にならないようにしましょう、という話です。

 これはこれで大事です。しかしせっかく企業としてお金をかけるのに、これだけでいいですか? 多くの企業は、そこにあまり意味を見いだせないでしょう。ただ単に、医療コストが増えるだけの話だからです。

 積極対処法とは、ストレスをその人の課題の表れと考えるのです。自己成長の課題の表れです。

 今までより責任の重い仕事を任されたとき、その人にっとってはストレスとなります。しかし、今回のストレスチェックで高ストレストと判定され、本人が手をあげて医師面談をしたら、たぶん仕事内容を改善せよ、という報告書が出てくるのではないでしょうか。

 本人は自己成長の機会を失うし、会社も戦力を失うでしょう。

 これはストレスを自己成長の機会ととらえていないと、こういう判断になるのです。

 このストレスをクリアできると、会社としては大きな戦力となります。ストレスは必要な自己成長の機会でもあるのです。

 よって大事なのでは、ストレスを積極的に乗り越える視点だと思います。乗り越え方を教えていくことなのではないでしょうか。80年代までの日本企業は、そうやって乗り越えてきたのだと思います。

 マイナスをプラスに持っていくための方法論です。うちの息子は、17歳で今受験でストレスが強い時期にいます。ときどき眠れないようですが、お医者さんに行って薬をもらいましょう、などとそんな話はしません。

 これを成長の機会と考え、親である私は息子とあれこれしゃべり、時には厳しく時には優しく、壊れないように配慮しながらしかも、本人の力が付くようにと考え、接しているわけです。

 企業でも同じなのではないでしょうか。 

私は覚えていますが、かつてアメリカで「ジャパン アズ ナンバーワン」という本が、出版されベストセラーになっていたのです。

 90年代に入り、人が他人に冷たくなり、当人がストレスがかかっていてもほったらかしになり、それでメンタルダウンするようになったと私は考えています。

 日本はもともと製造業が世界一でした。古くは、戦時中はゼロ戦を作りましたし。ホンダはオートバイで世界一になり、ソニーは独自の商品を作り、そんな事例は数多くあります。

 京セラの稲盛会長の本を読むと、ものすごいストレスの中、結束力で乗り越えています。この中でメンタルダウンした人がいるでしょうか?

 ストレスをどう見るかは、各企業の自由ですが、かつて資源もない、金もない、日本にとってストレスを乗り越え、次なる成長を得ていく、日本のお家芸だったのではないかと思います。

 ストレスを乗り越える技術を教えてこなかったからこそ、メンタルダウンしたのではないでしょうか。よって、ストレスが高まったとき、それは会社として成長のチャンスだととらえ、積極対処法をとっていただければ、お金をかけた意味があるのではないでしょうか。

 今は50代、60代の会社の重要なポジションにある皆様方も、そうやって先輩諸氏に育てていただいたはずなのです。今こそ、積極対処法を教えていきましょう。

厚労省のンタルへルスHP「こころの耳」では数ある心理療法の中で、唯一”メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング”と紹介しされているものです。個人カウンセリング、ラインケア、セルフケア教育、またはヘルスカウンセラー育成教育、に関心持っていただける方は、以下からお問い合わせください。

既存のメンタル対策と組み合わせ、某上場企業では3年半、初回うつ休職者の再発0%の結果に貢献しました。

積極対処法について、詳しく知りたい方は、下記お問合せフォームから資料請求をどうぞ。

2016/07/20

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