企業メンタルご担当者様向け情報「メンタルを繰り返す人の心理的特徴と、その解決策とは」
今、多くの企業で課題となっているメンタルのテーマのひとつと言えば、「再発を止められない」とか、「調子よくなったり悪くなったり」を繰り返していう人に対して有効な手立てが打てない、と言うことではないかと思います。
実は、こういう人たちに共通しているパーソナリティ傾向があります。これは、今のストレスチェックではわかりません。
それは何かと言うと、問題解決力が低いという問題です。
弊社が使用しているパーソナリティ診断テスト「問題解決型行動特性尺度(c.宗像恒次 20点満点)」の分析で行くと、だいたい10点以下の人になると同じようなミスを何度も繰り返します。
問題解決型行動特性尺度とは、何か課題に直面した時にその課題に対して、きちんと向き合って再発を防ごうとするエネルギーがどの程度あるか、をみています。10点以下になるとエネルギーが低く、課題をスルーしてしまうのです。
無力感や、あきらめ、自信のなさの感情が強いのです。
メンタル不調だから、問題解決のエネルギーが低いのだろうと思われるかもしれませんが、その逆です。
問題解決力が低いので、自分に自信が持てず、なにか課題に少しでも直面するとすぐ不安が強まり、悪性ストレスが高くなるのです。
今のストレスチェックでは明確には出ませんが、問題解決力が高いがゆえに、現在、ストレスが高く蓄積しているという心理状態にもなるのです。
イチローは問題解決力が高いことは見ていてわかると思います。しかし、イチローは、自分自身の課題にしっかり向き合うがゆえに、ものすごいストレスを抱える人でもあるのですね。
実は、弊社には過去に、プロ野球選手のメンタルトレーニングを実施したことがあります。その時にわかったのですが、成績が芳しくない人はこの問題解決型行動特性の得点が低いのです。
野球も常に日々自分の課題に向き合い乗り越えることの連続ですが、この得点が低い人は、無力感が強く、そのうち同じミスを繰り返すことになり、その結果、自己肯定感が下がるのです。自分への自信が低下するのです。
つまり課題が解決できない自分とは、将来に対して不安が強くなるのです。そしてセルフイメージが下がるのです。
メンタル不調を繰り返す人とは、セルフイメージが低い人であり、問題解決力が低い人なのです。
ではそどうすればよいか。それはまず、以上のことを本人にはっきり伝えることです。
そして、自分で制御できない不安感情を抱えていることが、自分自身の問題解決に対する無力感を強めていますので、この不安感情を軽減してあげる心理的対策を教えてあげると、徐々に問題解決力が向上していくのです。
ストレスチェックで高ストレスではないから安心と言うものではありません。問題解決力が低い人は、自分自身の心理状態をそもそもスルーしてしまうので、ストレスは低く認知するという側面があります。
本当の意味でしっかりと、メンタル対策をとりたい場合は、現状のストレスチェックに加えて、科学的信頼性があり、それに対する解決策をもつ、パーソナリティ診断テストを加えることをお勧めします。
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2016/06/28