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企業メンタルご担当者様向け情報「’16年6月18,19日放映 NHKスペシャル番組”キラーストレス”から見える本当のメンタル対策とは」

 NHKが2回にわたって放送したスペシャル番組「キラーストレス(あなたをむしばむストレスの正体 -こうして命を守れ-)」をご覧になった方も多いでしょう。

 私も興味深く見ていました。 2点ほど印象的だったことがあったので、これについて書いてみたいと思います。

1点目 ストレスとは本来中立なもので悪いものではない。

 この番組は、医療の視点から番組構成されているのでどうしてもしょうがないのですが、ものすごいおどろおどろしいタイトルが付けられていますね(笑)。ストレスとは、ものすごく悪いものだ、という強烈な印象を与えています。

 しかし、健康心理学の立場から言うと、ストレス(正確にはストレッサーと呼ぶ)とは本来、単なるプレッシャーのこと(さらに高い目標とか)で意味としては中立なものです。仕事で新たな役職に就くとそれはストレッサーですし、結婚しても、転職しても、それはストレッサーです。

 長時間労働しても、それはストレッサーです。

で、お分かりのように、ストレッサーが加わってメンタル不調になる人もいれば、全然平気な人もいる。

要は、ストレッサーが悪いのではなく、ストレスを処理する能力の差によるのです。つまり、私たちの側に主因があるのですね。

もっと言うと、処理するスキルを持っているかと言うことです。なので、ストレッサーは本来、中立です。対処スキルがある人は、ストレッサーを前向きなエネルギーに生かして、成長していきますし、より自分を幸せにできる。

メンタル不調に陥ってしまうのは、そもそもストレッサーが現れた時にそれを、をよい方向に変えるセルフケア技術を持っていないからです。

 今、よくセルフケアと言われているものは、どちらかと言うと、マイナスの心理状態をゼロに持っていくものが多いのではないでしょうか。

 そうではなく、うまく扱うことができる技術があれば、マイナスをプラスに持っていくこと。つまり能力開発的な要素を持っているもの、これが本当の意味でのセルフケアなのですね。

ストレスは悪いものではない。これは、スタンフォード大学で健康心理学の博士号をとり、日本でも

「ストレスを力に変える教科書」という本を書き、ヒットさせた米国人、ケリー・マクゴ二カル女史、も言っています。-f不安、プレッシャー、過去の辛い経験はエネルギーの源、と。-

NHKの番組は、マイナスをゼロにするセルフケアを紹介しているなあと思いながら見ていました。

2点目。

 番組に出演した早稲田大学の教授が、こう言っていました。

「うつは扁桃体が作る」

 番組では、扁桃体興奮により内分泌系に影響を与え、副腎皮質からコルチゾールを分泌させ、これは脳の海馬を損傷させ、うつを作る、みたいな印象を与える放送をしていました。

 脳に損傷を与えるのは、筑波大学の研究ではコルチゾールだけではないのですが、それは今回は脇に置きます。要は、先の早稲田大学教授も言っていたように、扁桃体がうつを作る、のです。

 これは、このブログで何度も書いてきたことと一致しますね。

ではどうしたらよいかと言うことで、番組内で紹介していた方法は、ストレスlコーピングと言うやり方です。これは、扁桃体が興奮した後で、それを鎮めるためにやれることをやりしょうというような、いわば事後対処法、のようなものです。

 これはこれで大事と思います。番組内で紹介されていましたが、宇宙飛行士のための専門のストレスコーピングを研究している人もいるのですね。興味深かったです。

 しかし、番組内では扁桃体そのものに働きかけて、興奮しすぎないようにする方法は紹介されていませんでした。早稲田大学の教授も言っていたように、また、NHKの番組内でも何度も解説していたように、扁桃体は外部のストレスを最初に感じ取り、興奮します。

 扁桃体そのものが、外部刺激にそんなに反応しないようにできれば一番根本的な対処法だと思いませんか?

 実は、それを行っているのが、弊社顧問が開発し、私たちが20年以上学びご提供している、脳科学心理セラピーであり、厚労省「こころの耳」ではヘルスカウンセリングと言う名称で紹介されている心理療法です。

 番組を見る限り、扁桃体が興奮した後に、それを緩和させようとするストレスコーピングは、あちこちで研究されているようでしたが、扁桃体そのものに働きかけ、ストレッサーかラの刺激に影響を受けないようにする対処法は紹介されていなかったので、たぶんこうしたやり方はご存知ないのではないかと思います。

 それはできるのです。

 そしてそれができれば、メンタル再発を防ぐことができるのです。ストレスコーピングは大事ですが、しかし、根本的な感受性を変えていないので、どうしても高い再発リスクが残ると私たちは考えています。

 また、番組内でも紹介されていた、マインドフルネスは気持ちよいですね。ストレス軽減に効果があると思います。一方、マインドフルネスは扁桃体に直接働きかけているのかどうかは今のところわからないのも確かです。

 脳科学心理セラピーは、ダイレクトに扁桃体に働きかける技術です。こうしたことを踏まえてこれををお勧めしているのです。

 厚労省のンタルへルスHP「こころの耳」では数ある心理療法の中で、唯一”メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング”と紹介しされているものです。個人カウンセリング、ラインケア、セルフケア教育、またはヘルスカウンセラー育成教育、に関心持っていただける方は、以下からお問い合わせください。既存のメンタル対策と組み合わせ、某上場企業では3年半、初回うつ休職者の再発0%の結果い貢献しました。

2016/06/21

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