企業メンタルご担当者様向け情報「健康心理学に注目すると、新しいメンタル対策が見えてくる」
このたび健康心理療法士という資格を取得いたしました。
弊社顧問である、筑波大学名誉教授・宗像恒次先生が会長をされている、学会認定の資格です。この資格は、厚労省の「こころの耳」では、ヘルスカウンセラーとして紹介されているものです。
「健康心理」を支援する心理療法士です。健康心理、と聞いて皆さんは何を連想するでしょうか。
すこし話は変わりますが、今、健康経営、という言葉が多くの企業の注目をあびています。
今のところ、多くの企業は健康経営とは、早めに健康診断を行うとか、ウェアラブルの機器を導入するとか、そういう方面が脚光を浴びています。
でも、です。
どう思いますか? 健康って、「病気にならないこと」が、健康なのでしょうか? 今、病気じゃないかどうかをチェックすることが健康ですか? 皆さんはどう思いますか?
もちろん、これは大事ですね。でも、これが全部ではない。
私が取得した健康心理療法士では健康とはこのような定義をしています。
「健康とは、あるがままの自分を生かし精神健康度の高い生き方、働き方を送っている事」
今、幸せだなあ、という気持ちで毎日を送れているかどうか、と言うことなのです。
病気があるかどうかは、実はそんなに関係ないのです。
WHOは健康の定義に関して、スピリチュアル、と入れていますが、スピリチュアルと言うのがまさに、このことを意味しているのです。
今、病気があるかないとか、そういうことではなく、今、幸せだなあと感じられる生き方をしているのかどうか、と言うこと。
企業は、病気があるかないか、ということはたしかに重要でしょう。でも、もう一方で、生き生きとして働いてほしいわけですよね。生産性を向上してほしいので。
病気があるかないかと言うこともそうでうが、精神健康度が高い人をほしい、と言うことはないでしょうか。モティベーションがあがるから。
精神健康度を高めるうえで重要になるのは、ストレスを上手に活用できるスキルを持っているかどうか、ということです。
同じ残業をしても、ある人は何でもないのに、ある人はうつっぽくなるというのは、明らかにストレスに対する対処能力が違うわけです。
ストレスとは、もともとは良くも悪くもない、中立なものです。医療はどうしても悪い意味で使うので、なんとなく一般的には悪い意味で受け取られていると思います。
オリンピック選手は、練習ですごいストレスを自分にかけますね。これは悪くないでしょう。
活用できるスキルがある人にとっては、ストレスは良いことなのです。
仕事で成長してほしい、という人には、ストレスをかけませんか? 期待しているから。
それなのに、ストレスチェックでストレスが高い、と判定されて、医師面談をして職場環境改善をせよ、という報告書が提出されたら、企業は改善しなければなりません。
これってどうでしょうか?
人材は育ちますか?
もちろん、これが必要になる人もいるのです。最終的には、経営者と人事部が、医師の判断にお任せにするのではなく、自律的に「教育的な」判断をすることが重要になることだと思うのです。
精神健康度を日々高めるスキルを教える、ということです。
このことが大事だと思います。昔の企業は、このことをあえてスキルなどと言わずに教えていたのですね。人間力の知恵として。
しかし、今、職場からこういう知恵がなくなってしまってきているからこそ、私達、健康心理療法士のお役目があるのではないかと思っています。
少し前に、日本でもベストセラーになっった、スタンフォード大学で博士号を取得した、ケリー・マクゴニカルという方の、「ストレスを力に変える教科書」と言う本がありますが、この方の専門は、「健康心理学」です。
健康心理学、とは、ストレスは病気だ、という従前の概念とは違い、ストレスは扱い方によって、力に変えていくことができる、という新しい学問なのです。しかし、日本では弊社顧問の宗像博士が、30年以上前から研究して普及している、心理学なのです。
メンタルヘルス対策の新しい可能性を感じませんか?
厚労省のメンタルへルスHP「こころの耳」では数ある心理療法の中で、唯一”メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング”と紹介しされているものです。個人カウンセリング、ラインケア、セルフケア教育、またはヘルスカウンセラー育成教育、に関心持っていただける方は、以下からお問い合わせください。既存のメンタル対策と組み合わせ、再発0%の上場企業のような結果をあなたの会社で出すことは可能です。
2016/06/05