メンタルトレーニングの現場から最新情報

企業メンタルご担当者様向け情報「本人の性格分析をしっかり行えば、メンタル不調者への接し方、働かせ方、が周囲にわかり、それが結局、効果的なメンタル対策になる」

 様々な企業を訪問していると、よく質問されることがあります。それは、

「メンタルの人にはどうやって接すればよいのでしょうか」

ということです。よく研修などでやっていますよね。メンタル不調の人にはどうやって接したらよいのか、とか、復職してきた人にはどうやって接したらよいのかを教えるような研修です。

 それで、現在どのようなことをやっているかをいろいろ聞いてみると、

「必要以上に気を使う必要はないが、過度な負担な仕事内容の依頼を避ける」とか、「何か困っていることはないかとその都度尋ねる」とか、「お互い様だから、いつでも調子悪い時は言ってくださいと伝える」などいろいろな答えが返ってきます。

 私は思うのです。これらのことは確かに人間愛の視点から見ると、素晴らしいことです。でも、です。

 ここに、客観的な判断基準がないのではないかと思います。よって、その人が一体どういうパーソナリティ傾向をしていて、何がリスクなのか、という客観的な判断基準がないから、なんとなくあやふやな話になってしまう。

 これでは皆が困るのではないかと思うのです。

 また、あの人はさぼっているのか、本当にメンタルなのかがわからない、ということで悩んでいるメンタルご担当者様もいます。先ほどの話と同じで、判断基準がないから、よくわからなくなっている。

 また復職時の指導を行う際に、この人が再発リスクを低下させるために、何を注意すればよいのか、ということについて、この人の性格傾向をきちんと把握する客観的な指標を使っていないので、アドバイスがきわめて、抽象的になってしまう。

 企業のメンタルご担当者様の中には、このことについて「こんなやり方ではよくないだろう」と思っていられる方が少なくない、と言うのは、私は直接お話を伺っているのでよくわかるのです。

 繰り返しますが、メンタルの現状を把握する客観的な指標がない、と言うことが問題です。

 義務化されたストレスチェックがあるだろう、と思われるかもしれません。しかし、あれは、現状のストレス蓄積度を見るためのもので、なぜ、そういう風にストレスがたまるのかという本人の性格要因を把握することはできません。

 ここに大きな矛盾があるのですね。

本人の性格傾向がわからなかったら、周りの人はどうやってその人に接したらよいか、だれもわからないのではないでしょうか? どんなふうに働かせたらよいのかが誰もわからないでしょう。

 復職させる時に、この人の性格傾向を知らなければ、何が再発リスクなのか、だれもわからないのではないでしょうか。リスクの高い仕事を知らないうちにさせてしまうのではないでしょうか?

 最近は発達障害っぽい、メンタルの人も良くいるのですが、こういう人をキチンを把握する性格分析をしなければ、どうやってこの人を働かせていいのか、だれもわからないのではないでしょうか。

 ストレスチェックは、ストレスを下げるために環境要因を改善するということを目的にしていますが、本人の性格要因をつかまずにメンタル対策がうまくいきますか?

 もちろん、ストレスチェック事態の目的が、1次予防ですから本人の内面には踏み込んでこないものです。

 しかし、現場で臨床を実践している我々からすると、本人の性格要因をつかまないと、うまくいかないでしょう、と言うことです。どう考えても。

 ストレスチェックは義務ですから義務は果たしても、実効性のあるメンタル対策は難しいのではないでしょうか。実際、多くの企業では、本人の扱い方がわからないということで困っているわけですから。

 本人をどうやってうまく働かせるとよいのか、本人の特性をつかまないと、うまく働かせられないのです。

 ポイントは、企業にとってのベストな働かせ方、そして本人にとってのベストな働き方を、本人の業務上に必要な性格分析をすることで、双方の一致点を見つけ出すということです。

 今のメンタル対策には、これが欠けていると思います。本人の性格傾向を科学的な根拠ある診断テストを用いて詳しく調べて、適正な働かせ方を考えていく。

 医療は、メンタルを「病気」と見ますので、本人が本当に行き詰ったら腹をくくって医師面談を受けに来ますが、その前段階では、医師面談に抵抗を示すでしょう。病人と言う範疇で扱われますので。

 むしろ、キャリア支援の問題だと考えたほうが、本人も抵抗なく指導を受けやすいのです。しかし、その中では実践的にメンタル的なアドバイスも行えます。キャリア指導という視点で。

 メンタル不調者を「病人」と扱う対処法と、メンタル不調者を「本人の適性がわからないための、キャリア上のミスマッチ」の問題をとらえた対処法では、まったく異なるのです。

 そして医療者は、キャリア上の指導はできませんし、私たちも医療上の指導はできません。この両輪を人事部は上手に使いこなすリーダーシップを持つ事が今後、非常に重要になるのではないでしょうか。

 本人の性格分析をすることで、会社としては本人の上手な活かし方が見えますし、本人も気を付けるポイントが具体的にわかります。周囲も接し方がわかるでしょう。

 これが我々が行っている、キャリア指導上のメンタル対策なのです。

弊社は、メンタル不調者用のプロ心理療法を提供する会社ですが、キャリアコンサルタントの資格を持つものが指導を行えます。

 メンタルの問題をキャリアの問題として指導する。通常のキャリアカウンセラーにはできない、心理療法に精通している弊社ならではのアプローチ法です。

 こうした性格分析テストにご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。資料がございます。

 某上場企業では3年半、初回うつ休職者の再発率0%に貢献し、厚労省HP「こころの耳」では、数ある心理療法の中で唯一、「メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング」と紹介されている、弊社がご提供している手法は、ヘルスカウンセリングと言うものです。

 メンタルの問題を、可視化して改善していく、というところに最大の特徴がございます。

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2016/04/26

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